フィリピン・ミンダナオ島で旧日本兵2人が生存しているとの情報について、事実関係を確認するため29日、日本から厚生労働省職員がジェネラルサントス市に入った。同日午後、大使館関係者らが日本人の情報提供者と面会したが、旧日本兵についての情報確認は極めて難しいと判断したとされ、数日中にも現地から撤退するとみられる。

 この情報提供者は、フィリピンで貿易商などを営むとされる。同日午後、男性側から大使館側に電話連絡することになっており、その後、厚労省職員が面会する手はずになっていた。

 この男性は26日、在マニラの日本大使館に電話連絡し、旧日本兵の山川吉雄さん、中内続喜さんとみられる2人がジェネラルサントス市近くの山中に生存しているとして、「27日に連れてくる」と述べ、同市のホテルを待ち合わせ場所に指定した。しかし大使館員らが27日に現地入りすると、「マスコミが騒いでいる」などとして面会を拒否。以後、連絡が途絶えがちになっていた。

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 ミンダナオ島では以前から旧日本兵の生存情報がときおり飛び交うが、かつてない騒ぎとなった今回は、提供される情報自体が揺れ動き、振り回されている。

 日本政府に旧日本兵を会わせると伝えた男性は横浜市出身とされ、50代後半。28日には朝日新聞記者の電話取材に応じ、「体調が悪いため、29日にマニラに戻って検査入院する。2人の帰国をめぐる交渉はそれのあとになる」などと話した。

 この電話での話によると、男性はフィリピンに多くの土地を持つほか、貿易など「いろいろやっていて、年間数百万から数千万ドルの売り上げがある」という。旧日本兵とされる2人と会ったことはないが、経営する会社の社員から「ジェネラルサントス郊外の山中で旧日本兵という老人と会った」と聞き、「日本語が堪能だったというので本物と思った」として、日本大使館へ連絡した、という。

 男性は29日朝まではジェネラルサントス市内にいたとみられている。これまでマニラの大使館へ電話連絡してきており、現地入りした大使館員とも直接会っていない。一方で28日午後には複数のメディアの取材に応じたが、内容に食い違う部分もあった。翌29日には、一時、大使館員が男性の携帯へ電話してもつながらない状態になった。男性は「29日に入院する」としたが、厚生労働省職員が29日に現地入りすることも知っていた。

 ミンダナオ島最大の都市ダバオに30年滞在し、会員が約130人いるダバオ日本人会会長の三宅光さん(62)は、この男性の名前を知らないという。複数の日本人会の会員も、「心当たりはない」と話した。

 ジェネラルサントスの日系人会会長で牧師のヘハッチェ・タオさん(42)によると、町近くの山中で旧日本兵が住んでいるという情報は、地元に昔からあった。

 タオさんが知る旧日本兵の孫によると、祖父は「当時、無許可で部隊を離脱したため、日本に戻れば殺されると思っている」と語ったという。反日感情を恐れて現地人の名前を名乗り、日本語を話すこともないという。

 タオさんの父親のトクヒロさん(71)によると、数年前、郊外のマトゥトゥン山からジェネラルサントスへ買い物に来た少数民族が、「うちの村に2人の旧日本兵が住んでいる」と話していたという。

 太平洋戦争中最大の激戦地の一つで、約48万人が戦没したフィリピンでは時折、「旧日本兵がひっそり隠れている」「山中で集団生活している」といった情報が飛び交う。
http://www.asahi.com/international/update/0529/008.html

( -д-)ノ
どうにもこうにも進行しませんねえ。
(・A ・)
ガセなんですかねえ‥。
( -д-)ノ
本当に旧日本兵とされる方々がいるのかいないのか、いても日本に帰りたがっているのかそうでないのかでまた違ってきますしね。
(・A ・)
なんか大使館の人とかも曖昧な情報に振り回されてちょっと可哀想ですね。
( -д-)ノ
国の人って、確定された情報に基づいて行動するイメージがあるのでなんか意外でした。
(・A ・)
ま、国側も世論や話題に転がされる時代となってきたのでしょう。
( -д-)ノ
しかし数十年前ならいざ知らず、今の日本に帰ってきたとしても生活が大変なんじゃないかなあ。
(・A ・)
まー生活保護とかありますけどねー。
( -д-)ノ
空気は汚れてるし景観も昔のものとは全く違ってしまっているし‥‥。
(・A ・)
思い描く故郷とは違っているだろうなー。
( -д-)ノ
ともあれ、なんだか不透明なお話ですね。
(・A ・)
とりあえず様子を見るしかないですねー。

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